TS-BASE 受発注
2024.03.22
受注入力のストレスを解消!業務の流れ・課題・解決策を詳しく紹介
目次
受発注業務の一つである受注入力は、注文を確認して手動でソフトやシステムに入力したり、在庫を確認して受付内容を顧客に返したりなど、手間がかかる業務です。そのため、受注入力業務を効率化したい、と考えている方も多いかもしれません。
この記事では、受注入力業務について、概要と業務の流れ、抱える課題とその解決策を紹介していきます。
受注入力とは何か
受注入力とは、顧客から受けた注文に対して、内容を確認して、ソフトウェアやシステムなど、社内で管理する場所に正確に記録する業務のことです。
受注入力業務は、単純な入力作業と思われがちですが、顧客が注文した商品・サービスを約束した期日までに届けるために、受け付けた注文内容を確実に処理して、顧客満足度を維持する必要があるなど重要な作業であり、基本的にミスがない前提で進められます。
受注方法は、口頭・電話・FAX・メール・チャット・EDI・ECサイトなど、顧客によって異なるため、それぞれに適した方法で、受注入力業務を行う必要があります。また、管理方法としても、システムへ入力したり、CSVデータなどを読み込ませたり、システム間を自動連携させるなど、企業によってさまざまでしょう。
受注入力業務で扱うデータは、入力が終わった後に受注伝票として相手に送付、過去の記録として社内で残しておくなど、重要な情報です。
受注入力業務の主な流れ
ここからは受注入力業務について、以下の主な流れを説明していきます。
- 注文受付
- 注文内容の確認
- システムへの入力
- 在庫の確認
- 受注確認の通知
受注入力業務は、上記以外にも配送手配や納品・請求業務、全体の受注管理業務なども含まれる場合もあり、企業によって範囲が異なります。
注文受付
注文受付とは、顧客からの注文を受け付けることです。
注文方法には、口頭・電話・FAX・メール・チャット・EDI・ECサイトなど、顧客によって様々な手段を使い分けている企業も少なくないでしょう。様々な手段からきた注文に対して、「まずは受け付けました。」と、仮受付のメッセージを顧客に返すことで、相手側に安心感を与えられます。
注文受付作業を効率化するために、受発注システムを導入する場合もあります。注文受付は、迅速な対応をすることで顧客満足度向上にも繋がるため、受発注業務の中で重要な業務の一つです。
受発注システムについて知りたい方は以下の記事もご覧ください。
注文内容の確認
注文内容の確認とは、顧客から受け取った注文の詳細を確認する業務のことです。
例えば、商品・サービス名、単価、数量、納期、配送先などの詳細情報を確認していきます。注文内容の確認で、数量が明らかに多すぎる、などといった誤りや、不明瞭な点があれば、迅速に顧客への確認を取ることが大切です。そうすることで、後の工程でのトラブルや顧客不満を未然に防げるでしょう。
注文内容の確認業務をしっかり行うことで、注文処理の正確性が保証され、顧客満足度が向上する可能性も高まるでしょう。
システムへの入力
システムへの入力作業とは、顧客からの注文の詳細(商品・サービス名、単価、数量、納期、配送先情報など)を社内で管理しているシステムなどに正確に入力する作業のことです。
システムに正確に入力することで、受発注業務の次のステップ「注文処理」や「在庫管理」「配送」などの業務がスムーズに進みます。
入力作業は一般的に、担当者が手動で行うことが多いです。紙で受け取った注文書をシステムに担当者が手動で入力する場合、数量や商品コードなど、数字による間違いが発生しやすい、といった問題もあります。
システムへの入力作業は正確性が重要であり、バーコードスキャナーやOCR(光学文字認識)技術などの活用や、受発注システムを導入して効率化を目指す企業も増えているのです。
在庫の確認
在庫の確認とは、顧客からの注文を受けた後、対象の商品が在庫に存在するかを確認する業務です。在庫があれば、商品が即時に出荷可能だと判断します。在庫がない場合は、在庫を補充するための手続きを行い、顧客への納期を調整します。
在庫の確認業務は、手動だとリアルタイムに数が反映されない、といったリスクがあり、在庫管理機能があるシステムを導入して効率化されることがあります。
在庫の確認をしっかりと行うことで、過剰在庫や品切れのリスクを低減し、顧客が希望する納期までに安定して商品を届けられるでしょう。
在庫の見える化について知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
受注確認の通知
受注確認の通知とは、顧客からの注文を正式に受け付けたこと、そしてその注文内容(商品・サービスの種類・単価・数量・お届け予定日など)を確認したことを顧客に対して明確に伝える業務です。
受注確認の通知は、口頭・電話・FAX・メール・チャット・EDI・ECサイトなど、顧客とのやり取りに利用している手段で行います。通知が来ることで、顧客は自身の注文内容が正式に受け付けてもらえた、ということを認識できます。また、注文内容を再確認することで、誤りがないかを最終的に確認できるでしょう。
受注確認の通知は、顧客と企業間の信頼関係を強化するためにも必要なやり取りです。
受注入力業務でありがちな課題
正確性が求められる受注入力業務には、さまざまな課題があります。ここでは、主な課題について紹介していきます。
- 入力内容のミス
- 煩雑管理
- コスト増
- 品質のばらつき
入力内容のミス
受注入力業務では、「入力内容のミス」が頻発しやすい、といった課題があります。
例えば、商品名や数量・価格は紙などからシステムに転記する際に誤入力しやすいです。また、郵便番号や番地といった、配送先情報を間違えることもあります。
入力内容のミスは、商品の誤発送や在庫の誤計算、請求金額の不一致といった深刻な問題を引き起こすことがあり、顧客の不満や信頼の損失につながります。
一度ミスしてしまうと、内容訂正や関係者への謝罪など時間や労力が多く必要となり、業務効率が低下してしまうでしょう。
したがって、受注入力業務をスムーズに進めるためには、入力内容のミスを防止する策を考えなければなりません。
受発注業務で発生しがちなミスを防止する方法について知りたい方は以下記事もご覧ください。
煩雑管理
受注入力業務においては、煩雑な管理も課題の1つです。
口頭・電話・FAX・メール・チャット・EDI・ECサイトなど、顧客によって様々な受注手段があります。
受注入力業務をスムーズに進めるためには、各手段から入ってくる情報を正確に、迅速に処理する必要がありますが、異なる手段から受けた注文を一元的に管理するには、データ形式もバラバラで複雑となり、時間を要してしまいます。
また、在庫管理システムなどの社内システムと連携が必要な場合、作業量も多くなり、ますます管理が煩雑化してしまいます。
このような状況では、ミスの発生リスクが高まり、業務効率も低下するでしょう。そのため、受注入力業務において、自動化やシステムの導入による効率化が必要です。
コスト増
受注入力業務では、コストが増えてしまうことも大きな課題です。
受注入力業務の中で、担当者による手作業が必要とされる場合、それに伴う人件費が発生します。作業の中で、入力ミスが発生して誤発送や返品処理が生じたり、煩雑管理のため確認作業が多くなったりすると、追加人件費が必要となるでしょう。
さらに、顧客毎に合わせた複数の受注手段(口頭・電話・FAX・メール・チャット・EDI・ECサイトなど)を維持していると、運用コストがかかり続け、今後のシステム更新時にもコスト増加にもつながるでしょう。
入力ミスの修正や煩雑な管理による見直し、多様な受注手段の維持管理などにより追加コストが発生するため、受発注システムなどによるデータの一元管理・効率化が求められています。
品質のばらつき
受注入力業務では、「担当者の対応品質が一定ではない」といった品質のばらつきも課題の1つです。
担当者による知識やスキルの差異、経験不足、決まったルールがない、といったことが、品質のばらつきを招きます。
顧客からの問い合わせや注文に対して、担当者によって応対スピードが異なると、顧客満足度が低下するでしょう。また、担当者間で情報共有が不十分な場合、同じ顧客からの同じ問い合わせに対して、異なる回答がなされることもあり、企業の信頼性を損なう原因となり得ます。
上記課題を解決するためには、担当者への定期的な研修や教育を通じて担当者のスキルアップを図ること、受注入力業務フローの標準化やマニュアルの整備が必要です。
受注入力業務の課題を解決する方法
前述した通り、受注入力業務にはいくつか課題がありますが、解決するためには何をすべきなのでしょうか。ここからは、受注入力業務の課題を解決する主な方法について紹介していきます。
- 作業内容のダブルチェック
- 標準マニュアル整備
- システム導入
作業内容のダブルチェック
受注入力業務の課題を解決する方法として、「作業内容のダブルチェック」が必要です。
例えば、一人の担当者が注文情報をシステムに入力した後、別の担当者が入力内容を再確認することで、ミスや不備を早期に発見して修正することができます。
ダブルチェックを行うことにより、注文内容や顧客情報、配送先が正確であることを確認でき、価格や数量の誤りを防ぐ上でも有効です。
ミスがない業務を続けられれば、顧客満足度の向上にも繋がるでしょう。長期的に見ると誤発送や返品などのコストを削減できるなど、業務の効率化にも貢献します。
標準マニュアル整備
受注入力業務の課題解決策として、「標準マニュアルの整備」も重要です。
標準マニュアルの整備とは、受注入力業務をはじめ、受発注業務において、業務フロー、具体的な手順やルールなどを記載して、どの担当者でも一定の品質で業務を行えるよう、対応品質を向上させることです。
標準マニュアルには、各種の受注手段からの注文受付方法、注文確認するときの項目、システムへの入力作業の具体的な手順、エラー発生時の対処法、顧客情報の取り扱い方針など、業務遂行に必要な情報を詳細に、イラストや図などを入れてわかりやすく記載していきます。
標準マニュアルを全担当者が参照しやすい形で共有すること、教育を実施することにより、作業の標準化が進み、入力ミスの減少、業務効率性を期待できるでしょう。
受発注システム導入
受注入力業務の課題を解決するためには、「受発注システム導入」が効果的な方法です。
受発注システムを導入することで、受発注業務のデジタル化を図れ、担当者の負担を軽減できます。
手作業によるデータ入力の誤りをなくすことはもちろん、受注情報をリアルタイムで関係者に共有できるなど、業務自動化も可能です。また、複数あった受注手段も、利用者向け注文サイトを用意することで、システム1本に統一できます。
受発注システムを導入すれば、従来に比べて業務の効率性が大幅に向上するでしょう。
受発注システムの選定時に活用できるホワイトペーパーを用意していますのでこちらもご覧ください。
受注入力業務を効率化したいならTS-BASE 受発注がおすすめ
本記事では、受注入力業務について、概要と業務の流れ、課題と解決策を紹介しました。受注入力業務は、正確性が求められる業務で基本的にミスが許されません。しかし、手間がかかる作業のため、ミスが発生しやすく、管理も煩雑となりがちです。
TS-BASE 受発注は、これまで担当者の負担となっていた受注入力業務などの受発注業務を、デジタル技術で一元管理し、業務効率化・コスト削減を実現するサービスです。お客様の現状をヒアリングし、課題の整理から、解決策の提示までをご支援いたします。
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