TS-BASE 受発注
2024.02.22
受注管理を徹底解説!詳しい業務内容から必要性、効率化の方法も詳しく紹介
目次
受注管理とは、顧客や取引先から注文を受けたあと、それらの情報や注文状況を管理することです。受注管理業務をしっかりと行うことで、受注に関する業務がスムーズに進み、顧客満足度も向上します。迅速な意思決定にも役立つでしょう。
本記事では、受注管理の概要、業務内容、成功ポイントを詳しく解説していきます。
受注管理とは
受注管理とは、顧客や取引先から受けた注文を効率的に処理するために、注文データ・注文ステータスなど、受注業務に欠かせない内容を管理することです。
主な業務内容は、注文の受付・在庫確認・発送手配・顧客のフォローなど多岐にわたります。
受注管理を正確に行うことで、受注状況をリアルタイムに追跡できるだけでなく、受注後の欠品など在庫の過不足を防ぐことが可能です。注文された商品の迅速な配送にもつながるため、顧客の満足度向上にもつながるでしょう。
受注管理を行えば、受注に関するデータが企業に蓄積されます。過去の受注データを元に、課題や改善ポイントなどを見つけて、業務改善や売上の向上につなげることもできます。
受注管理は、ビジネスの成長を支え、競争力を維持するための重要な業務として、ミスなく行うことが求められます。
受注管理を行う必要性
業務効率性を高め、顧客満足度を向上させるために、正確な受注管理が必要と言えます。
例えば、受注管理で得られた受注内容に関するデータを受注業務に関わる複数の部署で共有して管理することで、組織間のコミュニケーションが高まります。受注残や現在庫数の把握、発送の進捗ステータスなどを別の部署の担当者に確認したいときにも、スムーズな連携が可能となり、業務効率性が高まります。
また、受注管理をしっかり行うことで、ピッキングや梱包といった商品配送までの各業務が迅速に行えるようになり、顧客満足度も向上します。過剰在庫や受注後の品切れ発覚も防げるなど、在庫管理においても最適化を図れるでしょう。
受注管理は、企業内のコミュニケーションを改善できるだけでなく、在庫管理の最適化や顧客からの評価にもつながる、受注業務の核となる作業なのです。
受注管理の業務内容
受注管理の主な業務内容について、それぞれ簡単に説明します。
見積作成
取引が初めての場合や価格に変動がある場合などは、注文を受け付ける前に「見積書」を作成し、提出する場合もあります。見積書には「取引金額」「納期」「商品の数量」といった項目を記載し、取引先との間に認識の違いがないかを確認します。
注文の受付
顧客からの注文を受け付ける業務です。顧客からの注文の受け方にはFAX、電話、メールなど様々な手段があります。それらの注文内容を確認し、基幹システム、販売管理システムなどに入力します。
この段階で内容に間違いがあると、誤出荷や配送の遅れ・請求金額の誤りにつながるため、顧客情報や注文詳細を正確に記録することが大切です。
在庫確認と管理
システムに登録されたデータをもとに、注文を受けた商品が在庫にあるかを確認します。在庫がある場合は引き当て作業を行います。在庫が不足している場合は追加発注後、顧客へ納期連絡を行います。
在庫情報をリアルタイムで把握して、過不足が起きないよう、適切な在庫量を維持することが求められます。
納期連絡
注文された商品の在庫が不足している場合は、発送が遅れる可能性があることを顧客へ連絡します。発注した商品がいつ生産・確保できるか、仕入先や製造部署への確認が必要です。
梱包・発送の手配
注文データに基づき、必要な商品のピッキングや梱包、発送を行います。商品の発送指示は受注管理の担当者が行いますが、実際に商品をピッキング・梱包する出荷業務は倉庫担当者が行うこともあります。
出荷業務の流れについて詳しくはこちらをご覧ください。
受注伝票の作成
在庫や納期の確認が完了したら、社内での記録用として受注伝票を作成します。受注伝票の管理方法は企業によってさまざまであり、データで管理する場合もあれば紙面でファイリングして保管している場合もあります。
受注伝票の管理方法について、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
顧客サポート
顧客からの問い合わせに対応する業務です。注文状況・配送状況の連絡や、注文の変更やキャンセル、返品・交換があった場合に顧客の手続きをサポートします。
請求・支払処理
顧客に対して請求書を発行し、支払いを受け付けるなどの処理を実施する業務です。企業間の取引では毎月の請求額をまとめて翌月に処理することもあるため、取引金額を正確に記録することが必要です。
受注管理でよくある課題
ここまで、受注管理における業務内容を確認してきましたが、受注管理では様々な課題も発生します。よくある課題として、下記の3点が挙げられます。
受注管理が属人化する
先ほど述べた通り、受注管理は様々な工程からなるミスの許されない業務です。また、1日あたりの受注量が多い場合、効率よく対応しないと顧客への納期に間に合いません。
このことから、受注管理はスキルを持った特定の担当者に頼りながら業務を行うケースが多く、他のメンバーは受注管理のやり方が分からない、という場合もあります。
そのため、特定の担当者が休んだり退職したりすると、他に受注管理を行える人がおらず、業務が停滞する原因となります。また、特定の担当者に負担を強いることにもなってしまいます。
受注管理業務の属人化を防ぐ方法は、こちらでも解説しています。
転記ミスが発生しやすい
受注管理では、注文の受付時にシステムにデータを手入力することが非常に多くあります。転記する元の書類はメールやFAX、電話のメモなど様々ですが、その際に入力ミスや見間違いなどが発生し、納期・注文商品・数量などが異なって登録されてしまうことも考えられます。
受注管理では商品番号・注文数・納品期日・金額など、細かな数字を扱うため、人が直接行うと読み間違いや入力ミスにより大きな損失につながる可能性もあります。
部署間での連携不足・トラブル
「受注管理の業務内容」で見てきた通り、受注管理の中には他の部署や仕入先と連携を取りながら進めていく業務がいくつもあります。このような場合に受注や在庫などの各種データが共有できていないと、対応に時間がかかったり、伝達不足による欠品の発覚・誤出荷などが発生するリスクが高まり、取引先とのトラブルにもつながります。
受注管理においては、業務で使用するデータを各部署間で共有し、スムーズな連携を行うことが必要です。
受注管理を効率化する主な方法
受注管理を行う方法には、紙・電話・FAX ・Excel ・システム導入など、さまざまなものがあります。ここでは、その中から、受注管理業務を効率化する主な方法として「Excel」「アウトソーシング」「受注管理に適したシステムの導入」の3点について説明していきます。
受注管理業務を改善する方法について、その他の方法も含めてさらに詳しく知りたい方はこちらの資料もご覧ください。
Excel で受注管理表を作成する
手軽で柔軟に受注管理を行える方法として、Excelの受注管理表作成があります。
受注管理表には、顧客情報・注文日・商品名・数量・単価・合計金額・発送状況など、受注管理に必要な項目を記載していきます。
Excelのフィルタリングやソート機能を活用すれば、特定のデータを素早く検索したり、在庫状況や顧客別の注文履歴を簡単に把握することも可能です。また、関数機能を使えば自動計算でき、手作業によるミスを減らして、業務効率化を図れるでしょう。
Excelで受注管理表を作成すれば、コストもかからずに受注プロセスを管理でき、顧客満足度が向上する可能性が高まります。費用やリソースが限られている場合に適した方法ですが、ローカル管理で属人化しやすいため、注意が必要です。
このサイトでは、転記・計算ミスを防ぐ在庫管理ツールを公開しています。今すぐダウンロードして使えますので、よろしければお試しください。
受注管理をアウトソーシングする
受注管理業務が業務を圧迫して負担になっていたり、自社だけでは人員が不足している場合、受注管理業務そのものを知見のある外部の企業にアウトソーシングするのも一つの手です。
ノウハウのある企業に受注管理を任せることで、ミスなく正確な受注管理ができます。それだけではなく、自社のリソースが確保されるため、本来行うべきコア業務に注力できます。
受注管理業務をアウトソーシングするべきかどうかは、こちらの記事でも詳しく解説しています。
受注管理に適したシステムを導入する
受注管理の改善には、システムを導入する方法もあります。
受注管理に適したシステムとは、受注管理業務(注文の自動受付、在庫管理、顧客データ管理、発送手配、請求処理など)を自動化できるシステムのことです。受注情報をデータ化して、他のシステムと連携することもでき、データの分析・活用にも役立ちます。
このようなシステムを導入すれば、属人化や転記ミスといった業務課題が解決されるだけでなく、複数人がリアルタイムに進捗状況を把握できるようになるなど、受注管理を効率的に行える体制が整うでしょう。
受注管理システムを導入するメリット
受注管理を効率化する方法の中でも、受注管理に適した受発注システムを導入することで、様々なメリットが見込めます。ここからは、受発注システムを導入した場合に得られるメリットについて解説していきます。
受発注システムを導入した場合のメリットについては、こちらでも詳しく紹介しています。
また、こちらでは自社に合った受発注システムを選ぶコツについて解説した資料も公開しています。あわせて参考にしてください。
手入力によるミスの削減
先ほど紹介した通り、受注管理において入力・転記ミスは大きな損失につながる可能性があるため、可能な限り避けるべきです。ミスを減らす方法には二重確認やOCRの導入なども考えられますが、受発注システムを導入することでそもそもミスにつながるデータ入力・転記作業をなくすことができます。
そのため、受発注システムを導入することで、正確な受注管理が可能になります。
受注管理に関するトラブルの防止
受発注システムを導入せずに受注管理を行う場合、電話やFAX・メールで顧客とやり取りをすることになります。このような状況では、聞き間違いによる誤出荷や注文確定後の欠品発覚による納期の遅延など、顧客とのトラブルが発生しがちです。これらのトラブルが頻繁に発生すると、顧客からの信頼を失い、売上の減少にもつながりかねません。
受発注システムを導入すれば、受注データがシステム上に記録され、お互いに確認ができる上に、リアルタイムで在庫数も管理できるため、顧客からも一目でどんな商品が注文できるのか把握できます。
このように、受発注システムの導入は、顧客からの信頼を獲得し、満足度の向上にもつながります。
属人化の解消
受発注システムの導入は、受注管理担当者の負担を軽減し、業務の属人化を解消するのにも役立ちます。受発注システムを使って受注管理を行えば、システム内に受注履歴・在庫・発送状況などの各種データが蓄積されるため、いつもの担当者でなくても受注管理業務を行うことができます。
これにより、特定の担当者に偏っていた業務負担が軽減され、従業員にとって働きやすい職場づくりにもつながるでしょう。
受注管理ならTS-BASE受発注がおすすめ
本記事では受注管理について紹介しました。
受注管理は、注文受付から在庫確認、発送手配などの業務を効率的に行い、顧客満足度を高めるための重要な業務です。
紙や電話などを使ったアナログ業務による受注管理業務はミスも発生しやすく、管理も煩雑になりがちです。受注管理に適したシステムを導入して業務の効率化が実現できるだけでなく、複数人でデータの共有が行えるようになることで、ミス削減や顧客満足度の向上につながるでしょう。
竹田印刷株式会社が提供する受発注システム「TS-BASE 受発注」では、商品や備品の受発注を効率化し、在庫管理の最適化を実現することが可能です。TS-BASE 受発注を導入することで、受注から出荷までの一連の流れがひとつのシステムで管理でき、正確でスムーズな受注管理業務につなげることができます。
これにより受注管理業務を可視化できるようになり、業務を効率化できるでしょう。
TS-BASE 受発注についてもっと詳しく知りたい、という方はこちらの資料もご覧ください。
-
TS-BASE編集部さん
TS-BASEシリーズの促進を目指し活動しています。
導入をご検討の方は
こちらから
-
サービスの紹介資料や
お役立ち資料は
こちらから -
導入のご検討やその他ご相談は
こちらから