TS-BASE 物流
2023.11.28
ロジスティクスとは?物流との違いや役割、重要性を紹介
目次
物流とロジスティクスは混同されがちな言葉ですが、それぞれ違いがあります。物流は製品やサービスの具体的な運搬や保管に焦点を当てる一方、ロジスティクスは更に広範なプロセスにフォーカスします。
本記事では、この2つの概念の違いや役割について解説します。
ロジスティクスとは
ロジスティクスとは、効率的な物流管理を通じて、商品やサービスを生産地から消費者に至るまで適切に供給するための計画・実行・制御・調整などを行い、「モノの流れを一元管理すること」です。ロジスティクスには、単に商品の運搬だけでなく、在庫管理、配送、情報伝達、供給チェーンの最適化なども含まれます。
ロジスティクスの主な目標は、効率の向上、コストの最適化、正確な納期遵守、品質の維持などです。組織・企業がこれらのプロセスをスムーズに遂行することで、市場での競争力を強化し、顧客満足度を向上させることが期待されます。
ロジスティクスの由来
少し話はそれますが、「ロジスティクス」という言葉の由来は、ギリシャ語の「logistikē」(ロギスティケー)とされています。これは「算数的な計算」や「計算の技術」といった意味の言葉です。古代ギリシャでは、軍隊の補給や動員など、物資の計画的な運用が重要であり、そのための計算や計画を指す言葉として使われていました。
後に、この概念は軍事的な枠を超えて、企業や組織の物流管理にも応用され、現在では製品やサービスの供給チェーン全体を網羅する概念として、ロジスティクスが使用されています。
物流とは
物流とは、製品やサービスが生産者から消費者に至るまでの移動、保管、および管理など、「モノの流れそのもの」を意味する言葉です。物流には、製品の生産から出荷、在庫管理、輸送手段の選択、倉庫管理、配送、情報管理などが含まれます。
物流の効率的な管理は、企業が製品を市場に提供するための重要なプロセスであり、競争力を維持するためにも必要です。製品を求める顧客に対し、適切な数量と品質で提供できるようにすることが、物流の目標の一つです。また、最小のコストで最大の価値を提供することも重要な要素です。物流は、製造業、小売業、サービス業など、あらゆる業種において中心的な役割を果たしています。
物流とロジスティクスの違い
物流とロジスティクス、それぞれの言葉の意味を解説しましたが、かなり似ているように感じた方が多いのではないでしょうか。実際に物流とロジスティクスは密接に関連していますが、微妙な違いがあります。
物流は、製品やサービスの移動、保管、および関連する活動全般を指す言葉です。具体的には、製品の輸送、保管、在庫管理、配送、情報管理などが物流に含まれます。物流は、供給チェーン全体の流れを管理し、製品やサービスが生産者から消費者に至るまでのプロセス全体を包括します。
一方、ロジスティクスは、物流を含む広範な活動に焦点を当てつつ、計画、実行、および管理の部分を強調した言葉です。具体的には、製品の供給計画、需要予測、倉庫の配置、運送手段の選択、情報管理などがロジスティクスに含まれます。ロジスティクスは、戦略的な計画と実際の操作を統合して、生産者から消費者に至るまでの効率的な供給チェーンを構築・維持することを目指します。
簡潔に言えば、物流はモノの流れそのものを指し、ロジスティクスは物流を含むより広範な作業・戦略立案などを指します。
ロジスティクスの役割と重要性
ロジスティクスは製品やサービスの移動を戦略的に管理するアプローチであり、その役割と重要性は多岐にわたります。まず、運搬と輸送の管理として、最適な手段や経路を計画し、輸送の効率性を確保することが求められます。さらに適切な在庫管理を行い、顧客の需要に素早く対応するための戦略を策定することも重要です。
加えて、需要の変動に対して柔軟に対処するために、生産と調達をスムーズに行う体制づくりも必要となります。最後に、コスト削減として、物流の効果的な運用により、輸送や保管、在庫管理にかかるコストを図ります。これらの要素を組み合わせ、効果的なロジスティクス戦略を展開することが、事業の成功に寄与します。
ロジスティクスに必要な在庫管理の効率化にはWMS(倉庫管理システム)の活用が効果的
「ロジスティクスの役割と重要性」の項目で在庫管理について触れました。在庫管理は適切なロジスティクスや物流に必要な要素です。在庫管理の作業をいかに効率化するかは事業に大きく影響します。
その際に役立つのがWMS(Warehouse Management System:倉庫管理システム)です。物流倉庫での商品入出庫管理や、在庫管理などの機能を搭載したシステムで、一部作業を効率化・自動化することができます。現在、物流倉庫を運営しているものの、業務効率化が図れていないと感じる企業は、WMSの導入もおすすめです。
WMSの詳細は、こちらの記事で解説しています。
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