TS-BASE 受発注
2023.06.06
クラウド受発注システムとは?主な機能や導入メリット・選び方を解説
受注・発注業務の効率化を図る手段として、近年注目を浴びているのが「クラウド型受発注システム」です。「受発注システム」とは、受注・発注に関する様々な情報が一元管理できるシステムのことであり、受発注情報の管理にかかる時間の削減や関係部署との情報伝達のスピードアップ、ミスの軽減が期待できます。
さらにクラウド型の受発注システムでは、受発注システムをクラウド上で運用することで、全国どこからでもデータが確認できたり、自社での手間なくシステムを活用できるといったメリットがあります。
この記事では、クラウド受発注システムの主な機能や導入メリット、さらにシステムを選ぶ際のポイントについて解説します。導入検討にぜひお役立てください。
自社に合った受発注システムの選定方法は、こちらの資料でも解説しています。合わせてご覧ください。
目次
クラウド受発注システムとは
受発注システムとは、受注や発注といった受発注業務に関する情報を一括で管理できるシステムのことです。
受注・発注業務では、各受注・発注案件のステータスや入金の有無、在庫状況、顧客リストなど、様々な情報を扱います。注文内容に変更があった際には適宜情報を修正した上で、納期に間に合うように出荷しなければいけません。
このような業務は、これまで主に紙やExcelなどで行われることが一般的でしたが、扱う情報量の増加に伴い、確認ミスや記入のし忘れなどのミスが生じやすい状況となっていました。
受発注システムでは、複雑で膨大な情報をシステムで一元管理することで、情報管理にかかる手間を削減し、より確実に、効率的に受注・発注業務を行えるようになります。
さらに、受発注システムには、「クラウド」「オンプレミス」「スタンドアロン」「クライアントサーバ」など様々な提供形態があります。
その中でもクラウド受発注システムは、ベンダー(事業者)がクラウド環境に構築したシステムを、利用料を支払った上でインターネットを経由して利用する仕組みです。自社で環境を用意し、システムを構築する必要がないため、短期間・低コストで導入できる点が特徴です。
クラウド受発注システムの主な機能
クラウド受発注システムには、受注・発注業務に関する一連の業務をサポートする機能が搭載されています。主な機能をいくつか紹介しましょう。
なお、実際に搭載されている機能はシステムによって異なります。自社の業務に必要な機能を洗い出した上で、複数のシステムを比較検討するようにしましょう。
受注
受注に関する主な機能は、次の通りです。
- 受注管理
システムを通して行われた注文の内容や発送までのステータスを管理します。現在どれくらいの注文が発生しているか確認できます。 - 見積書作成
商材によっては注文前に見積の発行が必要な場合もあります。見積書の発行が可能なシステムもあります。 - 受注確認メール配信
発注者に対して、どんな内容の注文を承ったかメールで自動通知することができます。注文完了時だけではなく、変更やキャンセルを行った場合も通知してくれるものが多いです。 - 在庫管理
現在の在庫データを登録すると、注文データから自動計算したリアルタイムの在庫数を算出できます。適切な在庫管理は、欠品や過剰在庫の問題も解決します。 - 出荷管理
出荷指示データの作成や各種配送会社のシステムへの連携などが行えます。ピッキングリストの出力が可能なシステムもあります。 - データ出力
注文履歴や在庫の推移など、システムに蓄積されたデータをCSVやExcel、PDFなどの形式で出力できます。出力したデータは、請求書作成への活用や社内での販売戦略設計に活用できます。
発注
発注に関する主な機能は、次の通りです。
- 発注管理
注文者は、操作しやすい画面や豊富な情報・画像などを元に、自社に必要な商品を速やかに注文できます。過去の発注履歴からコピーして注文を行えるものや、営業日を加味して納期の指定ができるものなど、システムによって様々な特徴があります。 - 納品先管理
発注の際に納品先として指定する住所や宛名をシステム上で登録し、呼び出して利用することができます。 - 個別アカウント発行
受発注システムでは、注文者1人1人に個別のアカウントが発行されます。これにより、個人ごとに履歴の確認や注文に関する情報の提供が可能になり、問合せなどの削減につながります。
クラウド受発注システムの導入メリット
クラウド受発注システムの導入には、業務の効率化やミスの軽減などの様々なメリットがあります。現在の受注・発注業務で抱えている問題が、システムの導入によって解決するかもしれません。
ここからは、クラウド受発注システムを導入するメリットについて詳しく解説していきます。
また、受発注業務をデジタル化するメリットは、こちらでも詳しく解説しています。
受発注業務をデジタル化すべき理由・メリット・方法を解説
受発注システムとは?主な機能やメリット・デメリット、選ぶ際のポイントを紹介
受注・発注情報の一元管理
受注・発注に関するあらゆる情報を1つのシステムで管理することで、情報の整理や収集にかかる手間を削減できます。
これまでの多くの企業で行われてきた紙やExcelなどによる管理では、複数の人の同時作業による情報の上書きや、書類の紛失・破損などのリスクがありました。
店舗や事業所で管理方法が違ったり、情報が増えるにつれてファイルが重くなったり、年度ごとに管理シートを分けている場合などは過去の情報を探すのに時間がかかったりすることもあるでしょう。
クラウド受発注システムでは、システムによる一元管理により、これらの従来の業務で生じていた無駄や非効率性を解消・改善することが可能です。
誤入力や誤発注のリスク低減
電話やFAXで受けた注文を受注管理用のシートに転記する作業や、在庫状況から発注書を書く作業は、特にミスが起こりやすいものです。発注書や発送指示に誤りがあると、大量の在庫を抱えることになる、注文とは異なる商品を顧客に届けてしまうといったトラブルが起こります。
クラウド受発注システムでは、発注を電話やメールではなくシステムを介して行うことで、転記や手作業によるミスが発生しづらくなります。
受注・発注業務の効率化・負担軽減
クラウド受発注システムは、これまで人がやっていた業務を自動化したり、時間がかかっていた作業を短時間で行えたりすることで、業務の効率化を実現します。
例えば、電話で受注の受付や業者などへの発注を行っていた場合、担当者が電話から離れた場所にいるときや、営業時間外には、受注・発注業務は行えません。また、取引業者からFAXで送られてきた手書きの発注書が読みにくく、注文内容を電話で確認しなければいけないこともあるでしょう。
24時間いつでも使えるクラウド受発注システムなら、平日の営業時間外に加え、土日や祝日でもいつでも受注・発注業務が行えます。受注や発注はシステムを通じて行うため、手書きの文字の解読に時間を取られることもありません。
これらにより、業務効率化が実現できるだけではなく、担当者の負担軽減にもつながるでしょう。
ペーパーレス化
発注書や納品書などの書類は、法律により一定期間の保管が義務付けられています。このため、作成した書類の整理や過去の書類の保管場所の確保に悩まされている企業の方も多いのではないでしょうか。
クラウド受発注システムでは、受注・発注の情報をすべてデータとして管理するため、物理的に保管する必要はありません。紙の伝票や帳票を印刷する必要もないため、印刷や紙の購入にかかるコストを削減できます。
受注・発注情報のリアルタイム把握
紙やExcelによる受注・発注情報の管理は、事務所や特定のパソコンでしか最新情報を見られないという不便さがデメリットでした。事業所間での共有もしにくく、受注業務の担当者が商品の在庫や発送の状況を担当部署に電話で問い合わせなければいけないこともありました。
クラウド受発注システムのメリットは、情報へのアクセスのしやすさです。インターネットとWebブラウザがあればいつでも最新の受注・発注情報が見られます。
受注した商品の種類、数量、金額、入金状況などの情報をシステムに集約することで、受注から発送までの一連の業務をスムーズに行うことができるでしょう。
販売機会の増加
クラウド受発注システムを導入すれば、日本中からシステムを通じて取引できます。そのため、今まで営業担当者による訪問が難しかった遠く離れた地域や、営業時間が異なる企業からも注文を受け付けることができるようになります。
これにより、自社製品の新たな市場開拓や販売戦略にも挑戦することができるでしょう。
クラウド受発注システムを選ぶ際のポイント
クラウド受発注システムは様々なベンダーから提供されており、具体的な機能や仕様、強みなどはシステムによって異なります。
クラウド受発注システムの導入メリットを最大限に受けるためには、自社にあったシステムを選ぶことが重要です。
ここからは、クラウド受発注システムを選ぶ際のポイントについて解説します。
自社に合ったシステム選定のコツを知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
業界への適応性
受注や発注に関する業務は、業界や扱っている商材、さらには企業によって細かく異なります。企業や事業所が独自に行っているフローや慣習もあるでしょう。
クラウド受発注システムは、基本的に受注・発注に関連する主な業務をカバーしていますが、強みとする業界や業種はベンダーによって様々です。飲食業や小売業など、特定の業界に特化しているものもあります。
ベンダーの担当者に確認する他、搭載されている機能や導入実績などを元に自社や業界への適応性を確認しましょう。
操作性
日々利用するクラウド受発注システムは、使いやすいものでなければいけません。マニュアルがないと操作方法がわからない、ある1つの処理をするために何度もクリックしなければいけない、といったことが起きるシステムでは、利用者はストレスを抱えてしまいます。
無料トライアルやデモサービスを利用して、実際の画面や操作性を確認しましょう。その際には、そのシステムを使って発注をする取引先目線での使いやすさをチェックすることも重要です。
BtoB領域の取引に特化した受発注システム「TS-BASE 受発注」では、最大2ヶ月の無料トライアルで実際のシステムを操作することが可能です。受発注システムの操作性を体感したい方は、ぜひお申込みください。
対応デバイス
クラウド受発注システムを利用する場所は、事務所、倉庫、商品を製造する工場、店舗、営業先などがあげられます。事務所で利用する分にはパソコンで使えれば十分ですが、倉庫や店舗などでは持ち運びやすいタブレットやスマートフォンが便利です。
利用シーンにあわせて柔軟にデバイスを使い分けられるよう、システムの対応デバイスを確認しておきましょう。
サポート体制
クラウド受発注システムを提供するベンダーは、システムの利用に際して不具合やトラブルが起きないように細心の注意を払っています。しかし、操作ミスやネットの接続状況によってエラーなどのトラブルが発生することも考えられます。
このため、万が一トラブルが発生したときのベンダーのサポート体制についても、検討ポイントの1つです。具体的には問い合わせの対応時間(平日の営業時間内のみなど)や問い合わせの方法(電話、メール、チャットなど)などを確認しましょう。
クラウド受発注システムならTS-BASE 受発注がおすすめ
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