TS-BASE 受発注
2024.05.24
バックオフィス業務の外注(アウトソーシング)とは?メリット・デメリットや業者を選ぶポイントなどを紹介
目次
バックオフィス業務の外注(アウトソーシング)は、企業にとって業務効率化とコスト削減を実現できる手段の一つです。
この記事では、バックオフィス業務の外注とは何か、そのメリット・デメリット、そして適切な業者を選ぶポイントについて詳しく解説します。
バックオフィス業務の外注(アウトソーシング)とは
バックオフィス業務の外注とは、企業が自社のバックオフィス業務を外部の専門業者に委託することです。具体的には、経理業務や人事業務、データ入力、顧客サポートなどの業務を、外部の専門業者に代行してもらうことを指します。
バックオフィス業務を外注することで、企業は業務の効率化やコスト削減を図ることが可能です。
外注(アウトソーシング)できる業務の例
外部の専門業者に外注できるバックオフィス業務の例を紹介します。ここで紹介するのは一例であり、外注できる業務の内容は業者ごとに異なるため、事前に確認することをおすすめします。
- 経理業務:経理処理、給与計算、請求書作成、支払処理、税務申告など。
- 人事業務:採用業務、給与計算、社会保険手続き、労務管理、研修計画の策定など。
- データ入力業務:顧客情報の入力、帳票作成、資料作成、データベース管理など。
- 顧客サポート業務:電話・メール対応、注文受付、問い合わせ対応、商品の配送手配など。
- ITサポート業務:システム管理、ネットワーク管理、データバックアップ、セキュリティ対策など。
顧客サポート業務やデータ入力業務の一部である「受発注業務」のアウトソーシングについては、こちらの記事もご覧ください。
バックオフィス業務を外注(アウトソーシング)するメリット
バックオフィス業務を外部の専門業者に依頼すれば、業務の効率化や人件費などのコストカットが期待できるでしょう。ここでは、以下5つのメリットを紹介します。
- 専門知識とスキルの活用
外部の専門業者はバックオフィス業務のプロフェッショナルです。プロに業務を委託することで、その業界や分野での豊富な経験と専門知識を活用できます。
例えば、会計業務を外注する場合、公認会計士や税理士といった専門家の知識を借りることができ、業務をより的確かつスピーディにこなしてくれるでしょう。 - コスト削減
外部委託により、企業は人件費や設備投資、従業員のトレーニング費用などを削減できる場合があります。特に、労働コストの削減や固定費の低減が大きなメリットとなるでしょう。 - 業務効率の向上
先述の通り、専門業者はその分野のプロです。業務を委託することで、業務の品質や精度が向上し、作業効率が高まります。また、外部委託先は最新の技術やツールを活用していることが多いため、業務プロセスの改善や効率化も期待できるでしょう。 - リソースの集中
バックオフィス業務を外注することで、企業は従業員のリソースをコア業務に集中させることができます。
例えば、営業やマーケティングなどの戦略的な業務に人材や資源を投入しやすくなるでしょう。 - 時間の節約
バックオフィス業務の外部委託により、企業は業務の管理や監督にかかる時間を節約することができます。外部委託先が業務を遂行するため、企業側は他の重要な業務や戦略の立案に時間を割くことが可能です。
バックオフィス業務を外注(アウトソーシング)するデメリット
業務の効率化や人件費削減などメリットの多いバックオフィス業務の外注ですが、場合によってはデメリットのほうが大きくなってしまうことも。メリットだけでなくデメリットも把握した上で外注するかどうか判断しましょう。ここでは主なデメリットを紹介します。
- コントロールの欠如
外部の委託先に業務を委託すると、自社内で直接業務を管理できなくなり、業務の進行状況や品質を把握することが難しくなる可能性があります。
委託先が業務を適切に実行しているかどうかを確認するためには、適切な監視体制や報告システムの整備などが必要です。 - 情報漏洩のリスク
バックオフィス業務を依頼する場合、委託先に機密情報や重要なデータを提供することになります。そのため、情報漏洩やデータセキュリティのリスクが増加することが考えられるでしょう。
委託先のセキュリティ対策やプライバシーポリシーを確認し、契約に適切な保護措置を盛り込むことが必要です。 - コミュニケーションの問題
委託先とのコミュニケーションで誤解や意思疎通の問題が生じる場合も少なくありません。双方にとって適切なコミュニケーションツールを使い、定期的な報告や打ち合わせを行うことで、円滑化する必要があります。 - 迅速な対応の難しさ
バックオフィス業務を委託先に依存していると、緊急性の高い業務や急な変更に迅速に対応することが難しくなる場合があります。委託先との契約の際に、迅速な対応や緊急時の対応策を明確に定義することが重要です。
バックオフィス業務の外注(アウトソーシング)先を選ぶときのポイント
実際にバックオフィス業務を外部の専門業者に依頼する場合、どのような基準で選べば良いのでしょうか。ここではバックオフィス業務の委託先を選ぶときのポイントを紹介します。
- 専門性と経験
- セキュリティ対策
- コストと効率
- コミュニケーションとサポート
- 契約条件
専門性と経験
委託先が、お願いしたいバックオフィス業務に精通していることが重要です。その業務の専門知識や経験が豊富であれば、品質の高いサービスを期待できます。
信頼性や実績を確認する上でも、ホームページや口コミサイトなどを活用して過去の実績、顧客の評判などをチェックしましょう。
セキュリティ対策
バックオフィス業務には機密情報の取り扱いが含まれることがあります。委託先が適切なセキュリティ対策を講じているかどうかを確認しましょう。
可能であれば、PマークやISMS認証など情報セキュリティに関する認証を取得している企業に依頼するのがおすすめです。認証の有無はコーポレートサイトなどで確認できます。
コストと効率
委託先の料金体系を確認し、金銭的なコストと業務効率のバランスを考慮することも重要です。外注することで金銭的なコスト以上に業務効率化のメリットが大きいのであれば依頼を検討すべきでしょう。
コミュニケーションとサポート
コミュニケーションの円滑さやサポート体制の充実さを確認することも重要です。特に緊急の場合などはスムーズに連絡が取れないと問題が悪化してしまう可能性があります。
このようなリスクを下げるためにも、担当者のレスポンス速度やサポート内容の確認が必要です。
契約条件
委託先との契約条件も慎重に検討する必要があります。品質基準、納期などを明確に定義し、自社のニーズに対応可能な業者を選定してください。
物流倉庫業務をアウトソーシングするメリット・デメリットについて詳しく知りたい方は、以下記事もご覧ください。
煩雑なバックオフィス業務にお悩みなら外注(アウトソーシング)も検討しよう
煩雑なバックオフィス業務に悩まされていたり、人員の増加が難しかったりする企業は、バックオフィス業務そのものの外注も効果的な方法です。業務効率化や人件費の節約などにつながる場合があります。
一方で依頼する業者によって対応可能な業務が異なったり、緊急時に対応が遅れてしまったりする場合もあるので、外注先は慎重に決めましょう。本記事の内容をぜひ参考にしてください。
バックオフィス以外にも外注できる業務はたくさんあります。自社の業務効率化のため他に外注できることはないか探す上でも、こちらの記事が役に立つでしょう。ぜひお読みください。
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