TS-BASE 受発注
2024.05.23
受注残高とは?算出方法や管理する際の課題と解決方法を紹介
目次
受注残高は、顧客からの受注が確定しているけれど、まだ納品が完了していない商品やサービスの金額のことです。
この記事では、受注残高の意味や算出方法、そして管理する際に生じる課題とその解決方法について詳しく解説します。
受注残高とは?受注残・受注高との違い
受注残高とは、企業が受けた注文や依頼に対してまだ出荷やサービス提供が行われておらず、未処理の商品・サービスの合計金額のことです。
似ている言葉で、受発注業務において使われることの多い「受注残」「受注高」との違いもまとめます。あわせて覚えて使い分けられるようにしましょう。
- 受注残高:企業が受けた注文に対してまだ納品が完了していない商品・サービスの合計金額
- 受注残:企業が受けた注文に対してまだ納品が完了していない商品・サービスの個数
- 受注高:特定期間内に受けた注文や依頼の金額総額
「受注残」については、こちらの記事で詳しく解説しています。
また、受注残について詳しく学べるホワイトペーパーもご用意しておりますのでご覧ください。
受注残高の算出方法
受注残高は以下の計算で求めることができます。
受注残高=受注残数(受注残)×単価
計算式の意味としては、注文を受けているもののまだ納品していない商品・サービスの個数(受注残)に、それぞれの単価を掛け算するというものです。
ちなみに受注残は以下の式で求められます。
受注残=受注量−出荷量
受注残高を管理する目的
各企業では、受注残高を管理することが求められます。その主な目的をまとめました。
- 生産計画と在庫管理の最適化
受注残高を管理することで、企業はどの商品やサービスにどれだけの需要があるかを把握し、生産計画を最適化することができます。また、在庫管理においても、必要な分だけの在庫を確保することが可能です。 - 顧客対応の改善
受注残高を把握することで、顧客からの注文や依頼に対して適切な対応ができます。納期遅延や品質不良を防ぐために、受注残高を適切に管理することが重要です。 - 売上予測と収益最大化
受注残高を把握することで、将来の売上を予測することができます。また、需要の高い商品やサービスに重点を置くことで、収益を最大化する戦略を立てることも可能です。 - 迅速な意思決定
受注残高を適切に管理することで売上予測などができれば、迅速な意思決定やビジネス戦略の立案にもつながります。
受注残高の管理でよくある課題
受発注業務における受注残高の管理でよくある課題の例を挙げました。
- 正確な残高把握の難しさ
出荷やキャンセルなどによる受注残の変動により、受注残高の正確な把握が難しい場合があります。特に複数の受注システムや手法を使用している場合、データの整合性を保つことが課題となるでしょう。
また受注残高を正確に把握する場合リアルタイムで情報を更新する必要もありますが、更新作業が煩雑で手間がかかると、適切なタイミングで更新できないという課題が発生するでしょう。 - 適切な単価の反映
受注残高を計算する際には正確な単価が必要ですが、価格変動や割引などがある場合に適切な単価を反映することが難しいことがあります。 - 受注残高の見える化と分析
受注残高を適切に見える化し、分析することで受発注業務の効率化を図ることができます。しかしデータが活用されていなかったり、整理されておらず振り返りに時間がかかったりすると、効率化できない状態が長引いてしまうでしょう。
受注残高の課題の解決策
「受注残高の管理でよくある課題」の項目で挙げたそれぞれの課題に対する解決策の例を紹介します。
- 「正確な残高把握の難しさ」の解決策
受注残高の管理を自動化するシステム(受発注システムなど)を導入し、受注や出荷の情報をリアルタイムで更新することで、正確な残高を把握します。
またERPシステムなどで受発注業務を統合管理することで、異なるシステム間の情報整合性を保つなどの方法も効果的です。 - 「適切な単価の反映」の解決策
受発注システムやERPシステムで価格変動を自動的に反映する設定を行い、適切な単価で受注残高を管理します。あわせて割引や特別条件なども適切に設定し、それに基づいて自動的に受注残高を計算する仕組みを導入しましょう。 - 「受注残高の見える化と分析」の解決策
BIツール(社内に蓄積されたいろいろなデータを集約し、共有・分析などを行うツール)やダッシュボードを活用して、受注残高を可視化し、リアルタイムで分析・確認できるようにします。
またERPシステムやBIツールに一般的に搭載されている分析機能を活用すれば、受注残高の動向や傾向を把握し、適切な計画・対策を練りやすくなります。受発注業務の効率化に一役買うでしょう。
受注残高の管理を効率化し、トラブルを回避しよう
受注残高を適切かつ効率的に管理することで、在庫の過不足を防いだり、未出荷の商品を把握して顧客とのトラブルを回避したりなどができるでしょう。受注残高を管理するにはリアルタイムでの情報更新が求められ、人力では難しいと思われます。そこで役立つのが、受発注業務を自動化するシステム。システムの導入により人の手で行うよりも素早く、的確な情報管理ができるようになります。
受発注業務を管理するシステムの詳細は、こちらの記事でまとめています。ぜひご覧ください。
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