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2024.01.23
API連携とは何か?メリット・実施の流れ・リスクを詳しく紹介!
目次
API連携について、改めて調べている方も少なくないと思います。近年では、APIを公開しているサービスも多く、システムやサービス間を連携して便利に活用するためには、API連携が重要です。
そこで本記事では、API連携について、概要・メリット・実施する流れ・リスクを紹介します。
API連携とは
API連携とは、アプリケーションやシステム間でデータや機能を共有・交換する機能で、異なるシステムがスムーズに連携し新たな価値や機能が生まれることを可能とします。
例えば、SNSのAPIを利用すればWebサイトに最新のフィードを表示したり、天気予報のAPIを使って予定管理アプリに天気情報を組み込むことも可能です。
また、APIを通じたデータを複数システムで連携することで、作業の効率化や分析精度の向上も実現できます。
API連携で異なるサービスの機能を一つのアプリケーションで統合することで、企業に多くのメリットをもたらすでしょう。
API連携のメリット
ここからは、API連携のメリットについて紹介していきます。
システム間のデータ連携が容易
API連携では、複数のシステム間でのデータ連携を容易にできます。
API連携を利用すれば、新たなシステムを導入する際、既存のシステムに保存されている情報を自動的に新システムへ取り込むことが可能になります。例えば、顧客管理システムからECサイトへ顧客データを移行する際、API連携を利用すれば、手作業によるデータ入力の必要なくなるでしょう。
従来かけていた時間と労力を大幅に節約できることはもちろん、人的ミスによるデータの不整合も防ぐことがAPI連携で可能です。
リアルタイムでのデータ共有が可能になるため、システム間の情報が常に最新の状態で同期され、業務効率化と精度向上も期待できるでしょう。
コスト削減
API連携はコスト削減効果ももたらします。
例えば既存サービスのデータを分析したいと考えた場合、サービスに特化した専用ツールをゼロから作り出すのは手間がかかります。そこでAPI連携を利用することで、社内で活用している他の分析ツールにデータを引き渡すだけで実現できます。
そのため、新しい機能の設計、開発、テストに伴うコストを大幅に削減できるのです。
セキュリティ向上
API連携では、セキュリティレベルも向上します。
例えば、高いセキュリティ基準を満たした認証システムを用いることで、セキュリティ対策が強化されます。APIを介したデータのやり取りでは、安全な認証プロトコルが用いられ、アクセス権限を厳密に管理し、不正アクセスやデータ漏洩のリスクが大幅に減少するものもあります。
また、APIを通じてデータを交換する際には、通信が暗号化され、外部からの攻撃を防ぐ効果もあります。
API連携を活用することで、複数のシステム間で一貫したセキュリティポリシーを適用することが可能になり、企業全体のセキュリティレベルを均一に保てます。
API連携実施の流れ
ここからはAPI連携実施の流れを見ていきましょう。
目的の明確化
API連携のステップの1つ目は、目的の明確化です。
目的が明確になれば、目的に基づいて必要な機能やデータを提供するAPIを選定できます。
例えば、顧客の利便性を高めるためにはどのようなデータや機能が必要か、ビジネスプロセスの効率化を図るためには何が求められるかを具体的に特定します。
どのような機能をAPIで実装するかを決定し、そのAPIがビジネスの要求を満たすかどうかを評価することで、API連携の範囲と方向性が定まるため、余計な開発・時間を防ぎ、効率的に連携実現できます。プロジェクトの成功に向けた重要な一歩となるでしょう。
連携システム選定
API連携のステップの2つ目は、連携システム選定です。
例えば、APIを提供する企業の実績を確認することが重要です。
確かな実績がある企業から提供されるAPIは、信頼性や安定性が高く、長期的なサポートを期待できます。一方で、不安定なサービスを提供する企業のAPIを選ぶと、突然のサービス終了や頻繁な仕様変更に直面するリスクがあります。
このような状況になると、再度のシステム選定や実装の再調整が必要となり、余計なコストや時間がかかってしまいます。また、技術的なサポートが不足している場合、実装や運用において困難が生じ、コスト増加の原因となるでしょう。
提供企業の実績をしっかりと評価し、安定したサービス提供が見込めるAPIを選定することが、長期的な視点でのコスト削減と効率化につながるのです。
APIキー・シークレットキー取得
API連携のステップの3つ目は、APIキーおよびシークレットキーの取得です。
APIキーとは、アプリケーションやユーザーを識別し認証するために使用される一意のコードです。利用することで、提供元は認証されたアプリケーションのみが、そのAPIを使用できるように制限します。
多くの場合、APIキーとともに「シークレットキー」も発行されます。シークレットキーは、セキュリティを強化するための追加的な認証手段で、APIキーと組み合わせて使用されます。
APIキー・シークレットキーは、API連携におけるセキュリティの基礎を形成し、安全かつ効率的なデータ交換を実現するために不可欠な要素のため、適切に取得し、安全に管理することが重要です。
実装
API連携のステップの4つ目は、実装です。手順書や仕様書に従って、APIをシステムに組み込んでいきます。
まず、APIの提供元から提供されるドキュメントを参考に、APIの組み込み方法やパラメータの設定、エンドポイントの指定などを行います。
次に、実装したAPIの動作を確認するために、動作確認テストを実施します。このテストでは、APIが期待通りに機能するか、エラーが発生しないか、予期しない動作はないかなどをチェックします。また、APIを介してデータが正確に取得できるか、システム間の連携がスムーズに行われるかも検証します。
APIの実装と動作確認は、連携システム全体の安定性と効率性を保証するために不可欠であり、正確な実装が成功への鍵となります。
API連携のリスク
API連携は多くのメリットがある一方、リスクも伴います。
例えば、APIを提供する外部企業の仕様に依存することがその一つです。APIの仕様変更が行われた場合、連携しているシステムも合わせて修正を行う必要が生じます。修正にはコストがかかるため、計画外の出費となるかもしれません。
また、API提供元が信頼できる企業であるかどうかを事前に確認することも重要です。信頼性の低い提供元を選択すると、サービスの品質や安定性に問題が生じる恐れがあります。
さらに、料金体系に関しても明確に理解することが必要です。使用量に応じた課金や、追加機能の利用料など、コストが予想以上にかかる場合もあるでしょう。
API連携を実施する際は、提供元の信頼性や料金体系を事前に確認し、将来的に発生する可能性のあるリスクを把握し、それに備えることが重要です。
API連携を上手に利用しよう
API連携とは異なるアプリケーションやシステム間でデータや機能を共有・交換することです。
メリットとして、業務効率化、コスト削減、セキュリティ強化が挙げられます。
連携するためのステップとして、目的の明確化、適切なシステムの選定、APIキーとシークレットキーの取得、丁寧な実装と動作確認があります。
API連携にはリスクも存在し、提供元の仕様変更による修正コストや、提供元の信頼性と料金体系の確認が必要です。適切に管理することで、API連携はビジネスに大きな利益をもたらす、重要な手段となるでしょう。
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