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2023.12.20
在庫管理と倉庫管理の違いは何か?業務内容・システム導入効果も詳しく紹介
目次
在庫管理と倉庫管理とは何が違うのだろう、と調べている方も少なくないと思います。在庫管理は、倉庫内の在庫商品を適切に管理します。一方、倉庫管理は倉庫業務を効率的に管理することで、倉庫管理に在庫管理が含まれることも多いです。
この記事では、在庫管理と倉庫管理の違いをはじめ、それぞれの業務内容、適したシステムの違い、システム導入がもたらす効果について紹介していきます。在庫管理と倉庫管理の違いを知りたい方はぜひご覧ください。
在庫管理と倉庫管理の違い
まずは、在庫管理と倉庫管理の違いを説明します。
在庫管理とは
在庫管理とは、倉庫内の商品や資材を効率的に管理することです。
在庫管理の主な目的は、過剰在庫や在庫切れを避けることで、過剰在庫は資金の無駄遣いに繋がります。在庫切れは顧客満足度の低下に繋がるため、適切な在庫量を維持することが重要です。
在庫を正確に記録し続けることで、需要の変動に迅速に対応し、効率的に在庫を回転できます。在庫管理はコスト削減効果も期待できるでしょう。
倉庫管理とは
倉庫管理では、倉庫業務の効率化を目的としており、効果的な倉庫管理はコストの削減、顧客への迅速な対応を実現します。
主な管理対象として、設備の運用・人員の配置・在庫管理などが含まれています。設備の運用では、倉庫内の機械やシステムが最適に機能するように、保守作業やシステムの更新などを実施します。
人員の配置では、従業員の効率的な配置や研修を通じて、生産性を高めます。在庫管理では、在庫を適切に保ち、過剰在庫や品切れを防ぐことで、資源の無駄遣いを防ぎ、顧客の要求に迅速に応えるのです。効率的な倉庫管理をすることで、全体的な業務効率の向上に繋がります。
倉庫管理と在庫管理の業務内容
ここからは倉庫管理と在庫管理の業務内容について、説明します。
在庫管理
在庫管理の業務は、倉庫内外にある商品や資材の在庫情報を追跡し、管理することです。
入庫される商品の数量や状態の記録、保管場所の特定、出庫時の追跡などの情報も在庫管理に関連しているため、リアルタイムに在庫状況を確認することで、過剰在庫や品切れを防ぎ、効率的な在庫管理を実現するのです。
在庫情報には、購入履歴・販売データ・季節変動などの分析情報も含まれることが一般的です。そのため需要予測して、より効果的な在庫計画を実施することも重要な業務です。また、商品の品質保持や安全性の確保など、消費者への信頼性を維持するための業務も在庫管理には含まれます。
在庫管理業務を適切に実施することで、コスト削減・業務効率化・顧客満足度の向上を期待できます。
倉庫管理
倉庫管理業務には、以下の業務が挙げられます。
- 入荷
商品や資材が倉庫に到着した際に発生する業務です。入荷日時や数量、仕入先、商品状態、使用期限(賞味期限/消費期限)、製造ロットなどの情報を管理していきます。
- 出荷
顧客や他の拠点へ商品を送る際に発生する業務です。受注情報・出荷に関する出荷日、数量、配送先、注文のピッキング、梱包、配送準備などを実施していきます。
- 棚卸し
倉庫で管理している商品数・状態などを確認するために定期的に行われる業務です。
- 帳票出力・ラベル発行
注文書・出荷伝票・在庫リスト・納品書などの文書や、ダンボールなどに貼る商品識別のためのラベルを発行します。
- 情報管理
在庫・出荷・受領データなどを管理し、情報を基にした分析・レポートを作成することで、将来の需要予測や在庫計画に役立てていきます。
在庫管理と倉庫管理それぞれのシステムの違い
ここからは、在庫管理と倉庫管理のシステムの特徴を紹介します。それぞれの違いを見ていきましょう。
在庫管理システム
在庫管理システムとは、在庫の情報を追跡するシステムです。実際の物理的な在庫はもちろん、倉庫外の「机上の在庫」も含めて総合的に管理していきます。実際の在庫量と予想される在庫量の両方を正確に追跡し、データを分析するのです。
在庫管理システムには、入荷・保管・出荷時において、在庫数・場所・状態などの詳細なデータを記録しています。また、予測分析機能を利用して、需要の変動に基づいた在庫計画を立てることも可能です。
在庫管理システムを導入することにより、過剰在庫や品切れのリスクを減らし、効率的な在庫管理を実現できるでしょう。
倉庫管理システム
倉庫管理システムは、倉庫の業務を管理・効率化するためのシステムです。WMS( Warehouse Management System)とも呼ばれています。倉庫管理システムでは、商品の入庫・在庫管理・出荷などの業務を統合・自動化することで、倉庫の運営をスムーズにします。
倉庫管理システムでリアルタイムでの在庫情報の更新、正確な在庫の配置、迅速な出荷プロセスの確保などを実施することで、倉庫内の作業はより迅速かつ正確になり、生産性を向上できるでしょう。
在庫管理と倉庫管理において、システム導入がもたらす効果
在庫管理と倉庫管理どちらも効率化を図るためには、システム導入が不可欠です。ここからはシステム導入がもたらす効果について説明していきます。
スペース最大活用
1つ目の効果は、スペースの最大活用です。
システムを導入することで、在庫や倉庫内の商品の配置を効率的に見直し、利用可能なスペースを最大限に活用できます。
システムを導入すれば、在庫量・種類・在庫や倉庫内の動きを正確に把握できるため、データに基づいて最適な保管場所や配置方法を決定できます。そうすると、無駄な倉庫スペースの削減、限られた倉庫内の面積をより効果的に利用できるでしょう。
さらに、在庫の回転率を分析することで過不足を防ぎ、必要な商品が常に適切な量で保管できるようになります。これにより、倉庫内のスペースは常に最適な状態で維持でき、全体的なコスト削減も期待できます。
倉庫のスペースを効率的かつ戦略的に管理するためにも、システムの導入は欠かせません。
業務効率化
2つ目の効果は、業務効率化です。
システム導入により、従来の人手に頼っていた在庫の確認作業やデータ入力などの工数を、大幅に削減できます。リアルタイムで在庫更新、入出庫の管理も行えるため、手動の作業が減り、データの正確性が向上するのです。
また、ピッキングリストの自動生成や最適なルート計画により、作業員の動きを最小限に抑えられるでしょう。
システムを導入すれば、人が対応していた従来の作業工数を減らすことが可能です。
情報可視化
3つ目の効果は、情報可視化です。システムを導入することにより、入庫・出庫・発送状況など、商品に関するあらゆる情報を可視化し、リアルタイム管理できます。
システムを通じて、どの商品がいつ倉庫に入ったか、どこに保管されているか、いつどのように出庫されたかといった情報が一目で分かるため、在庫の正確性が向上し、必要な時に適切な商品を迅速に出荷できるでしょう。
可視化されたデータは、予測や計画にも役立ちます。需要の変動に基づいて在庫を最適化するための戦略的な意思決定を行うことができるのでdす。さらに、在庫や出荷の異常を早期に検知し、迅速に対応することも可能です。
在庫管理と倉庫管理ならTS-BASE 受発注がおすすめ
本記事では、在庫管理と倉庫管理の違いを説明しました。
在庫管理は、商品や資材の量や状態を追跡し、最適な在庫レベルを維持することに重点を置いた管理方法です。倉庫管理は、倉庫内の物理的なスペースの使用や、入荷・出荷・棚卸しなど、倉庫内の物流プロセスを効率化することに焦点を当てています。
在庫管理・倉庫管理どちらもシステム導入が欠かせません。コスト削減・在庫精度の向上・迅速な顧客対応が可能となるでしょう。導入するときは、TS-BASE 受発注のような、在庫管理機能が搭載された倉庫管理システムを導入することをおすすめします。
TS-BASE 受発注では、本社で利用できる管理システムと物流拠点で利用する倉庫システムをセットで提供。拠点間の連携をスムーズにします。レンタル品やシリアルコードのある商品にも対応しており、賞味期限やロット管理にも対応可能です。
「TS-BASE 受発注」について、詳しくはこちらの資料でご確認いただけます。
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