TS-BASE 物流
2023.09.27
EC 物流倉庫選びのポイント!種類・求められることも解説
目次
EC 物流倉庫とは、EC 事業に特化した倉庫のことです。EC 事業は一日の出荷数が他の事業と比べて多く、突発的な理由による人員の増減対応が必要などの課題を抱えているため、EC 事業に特化した専用の倉庫が必要です。
この記事では、EC 物流倉庫の概要と種類や求められること、倉庫を選ぶポイントを紹介していきます。EC 物流倉庫にご興味のある方は、ぜひご覧ください。
EC 物流倉庫とは何か
EC 物流倉庫とは、EC 事業に特化した倉庫のことです。近年ではオンラインショッピングの急増に伴い、商品の出荷や配送などの物流業務を、効率的かつ迅速・丁寧に実施するための倉庫が求められています。EC は 一般消費者向けの事業のため、EC 物流倉庫のほとんどの出荷先は個人のお客様、という特徴もあります。
そのため、EC 物流倉庫は商品を個人宅へと届けることを前提に、迅速かつ丁寧な対応が必要です。迅速かつ正確に商品を届けることで、消費者の満足度を高め、リピート購入や新規顧客の獲得に繋げられます。
EC 物流倉庫の種類
EC 物流倉庫は、機能や特徴によっていくつかのタイプに分類されます。以下に、それぞれの種類を説明します。
- 販売主体の倉庫
販売主体の倉庫とは、EC 事業者の販売活動を全てサポートする倉庫のことです。例えば、商品の保管から出荷、顧客対応までを対応します。注文を受けてから出荷するまでの商品の流れをスムーズにすることで、EC 事業者の販売体制を強化していきます。 - 業種特化の倉庫
業種特化の倉庫とは、例えば食品やアパレルなど、特定のEC事業に特化した倉庫のことです。扱う商品によって作業内容が異なるため、専門性の高さが求められます。食品を扱う場合、在庫の温度管理、賞味期限管理などが求められます。 - 倉庫サービスを主とした倉庫
倉庫サービスを主とした倉庫とは、EC 事業者のニーズに合わせて運用を実施する倉庫のことです。事業者に合わせてカスタマイズできるため、柔軟な対応が可能という特徴があります。 - システム会社との提携倉庫
システム会社との提携倉庫とは、運用がシステム化されている倉庫のことです。システムと倉庫が連携でき、在庫管理や出荷状況をリアルタイムで確認できます。
EC 物流倉庫に求められること
EC 物流倉庫は、多くの商品が個人の家に届けられるため、他の倉庫とは異なる要求がされることが多いです。ここからは、EC 物流倉庫に求められることを紹介していきます。
迅速対応
EC 物流倉庫では、迅速対応が求められます。
多くの顧客は、商品を注文したらできるだけ早く届くことを望んでいます。そのため、受注情報の確認から商品のピッキング・梱包・出荷までの一連の流れを、迅速に対応する必要があります。そうすることで商品をスムーズに顧客へと届けることができ、顧客満足度向上も期待できます。
顧客満足度がアップすれば、リピート購入や口コミによる新規購入者も増え、売上もアップするでしょう。EC 物流倉庫では、迅速対応が必須です。
付加価値
EC 物流倉庫では、付加価値も重要です。
例えば、顧客が注文した商品に加えて、プレゼントやカタログなどの同梱物を封入することで、顧客への感謝の気持ちや企業のブランドメッセージを的確に伝えられます。これにより、顧客満足度が向上し、再購入や口コミの評価も上がるでしょう。
EC 物流倉庫で実現する付加価値は、単に商品を配送するだけでなく、顧客との強固な関係を築くための重要なステップです。
コスト削減
EC 物流倉庫では、利益を向上させるためにコスト削減も求められます。そのため、一括発送やバッチ処理が採用されることが多いです。
一括発送とは、同時期に多くの注文があった場合、一度にまとめて出荷する方法のことです。これにより、出荷の手間や時間を大幅に削減でき、物流コストの削減に繋がります。
バッチ処理では、同様の作業を一括で処理することが可能となり、労力や時間を大幅に節約できます。
上記効率化手法は、EC 物流倉庫が抱える運用コストを削減するために有効な方法です。
関連記事:物流業務でバッチは必要なのか?種類とメリット・デメリットを解説
EC 物流倉庫を選ぶポイント
ここまで、EC 物流倉庫の概要と種類、求められることを説明しました。それでは、自社に適した EC 物流倉庫を選ぶために何をすれば良いのでしょうか。ここからは、EC 物流倉庫を選ぶポイントとして、3点紹介します。
便利な立地
1つ目のポイントは、立地が便利なことです。
発送先までの距離が平均的に近い立地に物流倉庫があれば、商品の配送スピードが上がります。近ければ近いほどリードタイムが短くなり、顧客が注文後に商品を手にするまでの時間を短縮できます。これにより顧客の満足度が上がり、リピート購入する可能性も高まるでしょう。
配送コストの削減も期待できます。近い距離で配送できればガソリン代やドライバーの労働時間などのコストが少なく済むからです。
自社の競争力を高めるためにも、EC 物流倉庫を選ぶ際は便利な立地かどうかを比較しましょう。
対応範囲
2つ目のポイントは、対応範囲です。
事業者が求めるサービス内容や特定の業種に特化したニーズに、物流倉庫が適切に応えることができるかどうかが重要です。
例えば、食品や医薬品などの特定の商品群に特化した物流施設か、対応した設備を持っているかが倉庫を選ぶ基準となります。
さらに、自社の業務ニーズに応じたサービスを提供しているかどうかも物流倉庫の選定ポイントとなります。例えば食品の場合、賞味期限への対策として、賞味期限単位の入庫・在庫管理が行えるかも重要です。自社の業務に対応している倉庫を選択することで、一貫した物流業務を実現できます。
自社システムとの連携が容易
3つ目のポイントは、自社システムとの連携が容易であることです。
例えば、倉庫で導入されているシステムと、自社で利用している受発注システムや在庫管理システムがシームレスに連携できるかどうかが重要です。システム間でスムーズに連携できると、注文情報の即時反映、在庫のリアルタイム管理、迅速な出荷対応ができます。
物流倉庫選びの際には、自社のシステムとの連携が容易に実施できるかを確認することが欠かせません。
EC 物流倉庫なら TS-BASE 物流もおすすめ
EC 物流倉庫からの出荷先の多くは個人宅のため、迅速対応、付加価値の提供などの対応が求められます。EC 物流倉庫を選ぶ時は、自社の業種に対応しているか、商品入荷・保管などの細かなルールに対応しているかも、比較ポイントとして欠かせません。
TS-BASE 物流は、EC・物流のあらゆる問題をワンストップで解決するサービスです。商品数豊富な通販物流にも対応しています。商品が入荷した際、必ず商品の「賞味期限単位」で入庫・在庫管理が行えるルールを設定して運用をしていることも特徴の一つです。
TS-BASE 物流では、テクノロジーと人力を活用した業務フローと、徹底した管理体制により、お客様の喜ぶ顔を引き出すことができるのです。
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