TS-BASE 受発注
2023.08.29
受注残とは何か?管理すべき理由や適した方法も詳しく紹介
目次
受注残とは何だろう、管理するための方法を知りたいと思う担当者の方もいらっしゃると思います。受注残とは、「受注済み、かつまだ顧客に納品していない」状態を指します。受注残をシステムなどでしっかりと管理することで、効率的な業務が可能となります。
この記事では、受注残についての概要、受注残高との違い、管理すべき理由を説明するとともに、受注残の管理に適した方法についても触れていきます。
受注残管理について詳しく知りたい方は、こちらのホワイトペーパーもご覧ください。
▼ミス削減!適切な受注残管理のポイントとは
受注残とは
まずは受注残の概要と、よく似ている言葉である「受注残高」「発注残」との違いを紹介します。
受注残とは、企業が顧客に対して商品・サービスを販売するときに、契約は取り交わしたものの、まだ顧客へ納品していない状態のことです。
受注残は売上の対象とはなりません。売上として計上するためには、商品やサービスが納品されていることが前提条件です。そのため、企業は受注残と実際の売上を別々に管理する必要があります。
管理できないほどに受注残が多すぎると、納期遅延のリスクが高まり、顧客からの信頼を失う可能性があります。そのため、適切に管理して、効率的な業務遂行と顧客満足度を向上させることが重要です。
受注残高との違い
受注残に似た言葉に受注残高があります。
受注残高は、受注残の合計金額のことです。受注残は商品・サービスそのもののことです。たとえば受注残の商品が3つで商品単価が1万円の場合、受注残高は3万円です。
受注残高と受注残は、企業によっては同じ意味で使われるときもあるかもしれませんが、実際には商品と金額、といった違いがあります。
発注残との違い
発注残とは、注文者側が発注手続きを完了したものの、まだ受領していない状態のことを指します。
受注残は、受注側が顧客から受けた注文に対して、まだ納品していない商品やサービスのことです。
つまり、受注残は受注側企業の視点で見た未完了の売上、発注残は注文者側の視点で見た未完了状態、という違いがあります。
受注残を管理すべき理由
受注残は適切に管理することが大切です。ここでは、管理すべき理由を紹介していきます。
受発注業務のトラブル防止
受発注業務におけるトラブルを防止するために、受注残を管理することが大切です。
受注残を適切に管理していなければ、管理していた数と実際の在庫数が合わずに、商品を納品できないといったトラブルに繋がる恐れがあります。この結果、顧客満足度が低下し、企業の信頼性が低下する恐れがあります。
受発注業務で発生しがちなトラブルを未然に防止するためにも、受注残をしっかりと管理すべきです。
経営層のスムーズな意思決定
受注残を適切に管理することで、経営層のスムーズな意思決定を促すことも可能です。
受注残の情報から、販売状況の推移、市場の動向、顧客のニーズなどを分析することが可能です。分析したデータを活用することで、経営層は今後の販売戦略、在庫管理などにおいて、効率的に意思決定を行うことができます。また、市場の変動や季節の影響に関しても、データを見ることで、柔軟に対応することも可能です。受注残のデータから、経営予測・戦略立案に活かせます。受注残を適切に管理することは、経営層のスムーズな意思決定に役立ちます。
受注残を管理するときの注意点
ここまで、受注残の説明と管理すべき理由について紹介しました。それでは管理するときには、何に気を付けるべきでしょうか。ここからは、受注残を管理するときの注意点を紹介します。
検収できないリスクが稀にある
1つ目の注意点は、検収できないリスクが稀にあることです。
受注残は、納品されていない商品やサービスのことです。売上が確定するまでに時間を要するため、受注残が全て売上に計上されないリスクがあります。売上が確定するまでの間、市場の動向や競合他社の動き、顧客の事情などによって、変更・取消が発生する可能性が考えられるからです。
そのため、受注残を管理する際には、すべての受注が 100 %売上に計上されるとは限らない、と認識した上で対応することが必要です。検収できないリスクに対応するためには、受注状況と受注後の進捗、受注残の推移をしっかりと管理して、リスクを最小限に抑える策が求められます。
使い続けられる方法で管理すること
受注残を管理するときは、使い続けられる方法で管理することです。
管理するためにツールやシステムを導入する企業も多いでしょう。導入前に、担当者が使いやすく、続けやすい方法で受注残を管理できるかを確認することが重要です。使い勝手の悪いシステムは、担当者がストレスを感じ、管理の精度が下がる可能性もあるからです。
Excel などの管理方法は柔軟性は高いものの、操作できる人が限られているなど、属人化しやすい仕組みとなってしまいます。担当者不在時や退職時などの引き継ぎも困難になるでしょう。データの引き継ぎが不完全だと、管理の正確性が損なわれるリスクもあります。
このため、初心者でも簡単に操作でき、直感的に扱えるシステムで、受注残を管理することがおすすめです。
受注残を適切に管理する方法
受注残を適切に管理するためにはいくつかの方法があります。ここでは、管理方法について紹介していきます。
プロセスの見える化
1つ目の方法は、プロセスの見える化です。
商談〜受注〜納品までの全工程を見える化することで、受注残の推移をリアルタイムで把握できます。これにより、受注残が積み上がっている状況や、納品遅延の発生などの状況を早期に発見できます。
各工程の進捗や在庫状況の確認、納期遅延などのデータを集約して分析するときには、一目で状況を把握できるツールやダッシュボードなどを活用するとよいでしょう。
受注プロセスを見える化することで、受注残の管理はもちろん、顧客への納期遵守や在庫の最適化、人的リソースの最適な配置なども可能です。
在庫引当
受注残を適切に管理するために重要な方法として、在庫引当が挙げられます。
在庫引当とは、受注が確定したタイミングで、該当する商品の在庫を取り置きすることです。
受注時点で在庫引当をしなければ、その後に入る他の注文に対して在庫が割り当てられる可能性があります。その結果、最初に受注した顧客への納品ができなくなる、というトラブルが発生する恐れもあるのです。
在庫引当をすれば、受注時点で必要な在庫の確保、対象顧客への納品を保証し、納期遵守ができます。他の顧客への影響も防ぐことも可能です。
在庫引当を適切に管理するためには、受発注システムと在庫管理システムを連携し、在庫状況の正確かつリアルタイムな把握を行うことが必要です。
受発注システムの導入
受注残を適切に管理する方法として、受発注システムを導入することが効果的と言えます。受発注システムを導入すれば、商品の受発注に関連するデータを一元的に管理・共有できるため、適切な受注残の管理が可能です。
受注残の情報をリアルタイムに追跡・分析することで、どの商品が納品待ちなのか、いつ納品すべきかなどの情報をすぐに把握でき、迅速かつ正確に対応できるでしょう。受発注システムを導入することで、受注残の管理を適切にでき、人手によるエラーの減少や作業効率の向上はもちろん、顧客への満足度向上にもつながります。
受発注システムを導入する際に検討すべきポイントについては、こちらで詳しく解説しています。
▼【システム選定者向け】自社にとって最適な受発注システムを選定する7つの手順
TS-BASE 受発注には倉庫管理システム(WMS)も搭載されており、ひとつのシステムで受注から出荷までのプロセスを管理できます。システム内で発生した注文をそのまま処理できるため、在庫の二重引当などの問題を防ぎ、在庫と受注のバランスを適切に保てます。
受注残の管理ならTS-BASE 受発注がおすすめ
受注残とは、受注社側が顧客から注文を受けた後、まだ納品していない商品やサービスのことです。受注残のまま残っていると、売上に計上されないため、しっかりと受注残の数、金額とステータスを管理することが大切です。
TS-BASE 受発注では、発注者による注⽂から、注⽂品が到着するまでに⽣じる様々な課題を、デジタル技術を使って解決することが可能です。受注残についても、在庫管理システムと連携し、在庫状況や出荷状況の見える化を実現します。
「TS-BASE 受発注」についてはこちらの資料で詳細を確認できます。
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