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2023.05.24
ECサイト運営に向いている人の5つの特徴!仕事内容や必要な知識・スキルも紹介
「自社商品の販路拡大に伴い、EC事業が新しく立ち上がった」
「ECサイト運営の1人に選ばれたけど、初めてなので不安」
「そこで、ECサイト運営の向き不向きや必要なスキルが知りたい」
EC市場は年々拡大が続いており、パソコンやスマホから商品を注文し、翌日には届いてしまうほど便利な世の中となりました。
こうした背景から、自社でEC事業が新しく立ち上がり、ECサイト運営の担当者を任される機会もあるかもしれません。
一方で、ECサイト運営は初めての業務ということで、不安に感じる方もいるでしょう。
そこで、この記事では、新人のEC担当者向けにECサイト運営に向いている人・向いていない人の特徴を紹介します。
仕事内容や必要なスキルについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
目次
ECサイト運営の仕事内容
ECサイト運営の仕事内容は、「フロント業務」と「バックエンド業務」に大別できます。
ここでは、フロントとバックエンドでそれぞれ行う業務内容を紹介します。
フロント業務
ECサイト運営におけるフロント業務とは、販売する商品の企画やサイト制作などの売上に直結する業務のこと。あるいは消費者との接点につながる業務です。
おもなフロント業務は、以下の4つです。
- 商品企画
- 仕入れ・製造
- ECサイト制作・更新
- 集客・販促
商品企画
商品企画は、その時の流行や時期などを考慮した「売れる商品」を企画提案する業務。EC事業の経験を積むと、通常の業務に加えて商品企画を任される機会もあるでしょう。
具体的には、市場調査・商品情報の洗い出し・企画に基づいた試作品の開発・販売計画の策定・販促企画などを行います。
仕入れ・製造
市場調査や販売予測に基づいて、商品ラインナップの中から必要な商品を取り寄せたり、製造および製造ラインの確保も行います。
仕入れ・製造に伴う契約内容の確認や更新、契約書類の管理なども業務の1つです。場合によっては、仕入先の選定や価格交渉を行うことも。
ECサイト制作・更新
ECサイトのレイアウト変更、機能の追加・変更・削除、商品登録やWEB広告の追加なども、ECサイト運営に必要な業務です。
自前でECサイトを構築した場合は、レイアウト変更に伴い、HTML/CSSなどのプログラミング知識が要求されることも。
集客・販促
ECサイトでの売上を拡大する上で、集客・販促も重要な業務。
具体的には、SEO対策・SNS運用・WEB広告運用・販促キャンペーン(チケット・割引)・クーポンなどのWEBマーケティング活動を行います。
バックエンド業務
ECサイト運営におけるバックエンド業務とは、商品注文後の物流および流通加工に関連する業務。おもなバックエンド業務は、以下の5つです。
- 受注内容・入金確認
- 在庫確認・商品のピックアップ
- 検品・梱包
- 出荷・配送の手続き
- アフターサポート
受注内容・入金確認
商品を受注したら、受注内容と入金を確認の上、注文した顧客に対して注文確認メール・入金確認メールを送付します。
ただし、確認メールの送付に関しては、自動返信システムで自動化しているケースが多いです。
また、受注内容に応じた出荷指示書(ピッキングリスト)の作成も行います。
在庫確認・商品のピックアップ
商品の在庫を確認し、ピッキングリストを元に、倉庫から商品をピックアップします。自社に倉庫がある場合は、EC担当者がピックアップすることも。
物流倉庫を外注している場合は、外注先の物流企業がピックアップから配送まで担当します。
検品・梱包
商品の数量に過不足がないか、キズ・破損・汚れはないか、検品作業を通して品質に問題がないかを確認。不良品がある場合は、仕入先に返品しなければなりません。
検品後は、各商品に合わせた包装や流通加工を施します。具体的には、商品に適した梱包材の選定、値札や配送用ラベルの添付などです。
出荷・配送の手続き
検品・梱包まで完了したら、速やかに契約先の配送会社に配送手続きを行います。その後、配送会社へ商品の受け渡しを行います。
配送後は、荷物の発送状況を管理するのも業務の1つ。
例えば、不測の事態により配送状況の変更を余儀なくされた場合、配送の遅延が発生した場合などは、速やかに顧客へ連絡します。
アフターサポート
商品のアフターサポートもECサイト運営に必要な業務。
具体的には、問い合わせ対応・クレーム対応・返金対応・レビュー確認などです。商品の修理や交換が含まれる場合もあります。
また商品に対する利用者の声やレビューは貴重。顧客から寄せられた意見や要望が、次の商品企画につながることも多いでしょう。
ECサイト運営に向いている人
ECサイト運営に必要な業務を踏まえて、EC担当者に向いている人の特徴を5つ紹介します。
- 円滑にコミュニケーションが取れる人
- 新しいモノやトレンドが好きな人
- 臨機応変に動ける人
- 分析力・論理的思考力がある人
- 1人で黙々と作業するのが好きな人
円滑にコミュニケーションが取れる人
企業によって詳細な業務内容は異なるものの、ECサイト運営では地味な仕事も多いので、対面で会話する機会は少ないかもしれません。
しかし、商品企画の場面では、社内で意見のすり合わせを行うのに対面でのコミュニケーションが必要になるでしょう。
あるいは、仕入先・物流担当者・配送会社・商品を購入した顧客との接点も忘れてはなりません。ECサイト運営業務において、社内外で対話する機会は意外と多いのです。
したがって、円滑にコミュニケーションが取れる人は、ECサイト運営に向いているといえます。
新しいモノやトレンドが好きな人
流行り物好きな人やトレンドに敏感な人も、ECサイト運営に向いているでしょう。
商品企画やWEBマーケティングでは、市場調査を行い、顧客のニーズを把握した上での企画提案が求められます。
この時、世間ではどのようなモノ・サービスが流行しているのか、アンテナを張るだけでなく、実際に体験した上での情報収集も必要です。
こうしたことから、新しいモノやトレンドが好きな人は、EC事業で自分のポテンシャルを発揮できる可能性が高いでしょう。
臨機応変に動ける人
予期しない出来事やトラブルが起きたとしても、冷静に臨機応変に対応できる人もECサイト運営に向いているでしょう。
現場で起こりうる不測の事態としては、以下のようなものがあります。
- ECサイトへのアクセス集中によるサーバーダウン
- ハードウェアの故障によるシステム障害
- 顧客からの大口注文による突発的な在庫不足
- 災害による製造ラインの停止・配送の中断
こうした不測の事態が起きた時、EC担当者には現状を冷静に把握し、関係各所への連絡や代替案の実施などが求められます。
そのほか、トレンドの移り変わりが激しい現代の顧客ニーズを商品企画に落とし込む上でも、臨機応変な行動力を生かせるでしょう。
分析力・論理的思考力がある人
数字・データを扱うのが得意で分析力に長けた人、物事を筋道立てて考えられる論理的思考力がある人もECサイト運営に向いています。
例えば商品企画では、市場調査で得た結果を解析ツールなどを用いて分析し、数値やグラフで可視化。そこから、現状の課題や自社の強みを洗い出し、商品開発につなげるのです。
近年では、IoT機器で収集したビッグデータを積極的に活用する企業も増えました。これにより、データ分析の重要性はさらに高まっています。
こうした背景からも、データを分析する能力、データを元にした販売戦略や施策を打つための論理的思考能力が必要なことは明らかです。
1人で黙々と作業するのが好きな人
1人で黙々と作業するのが好きな人にとっても向いている仕事といえるでしょう。
ECサイト運営では、社内でのチームワークが必要なことはもちろん、社外や取引先との円滑なやり取りが求められます。
一方で、本日中にこなすタスクの割り振りやスケジュール管理など、企業によっては自分の裁量でできる業務も多いです。
そのため、与えられた仕事を集中的かつ効率的にこなす工夫も必要。こうした工夫が得意で、1人で黙々と作業するのが好きな人に向いているはずです。
ECサイト運営に向いていない人
ここでは、ECサイト運営に向いていない人の特徴を3つ紹介します。
- ECに興味がない人
- 継続・努力が苦手な人
- デジタルが苦手な人
ただし、向いていないといっても、その人の熱意や業務に対する姿勢によっては、ECサイト運営に貢献できる可能性は十分にあります。
あくまでも参考程度に捉えてください。
ECに興味がない人
そもそもEC自体に興味がない人は、ECサイト運営に向いていないかもしれません。
日本のEC市場は業界を問わず年々拡大しており、顧客ニーズも刻々と変化しています。
ECに興味がないと、こうした変化に対して後ろ向きな姿勢を取ってしまうので、販路拡大や売上拡大にはつなげられません。
継続・努力が苦手な人
継続・努力をすることに苦手意識がある人も、ECサイト運営に向いていないかもしれません。
商品企画や集客・販促などの業務は、試行錯誤の繰り返しです。短期間で成果につながることもあれば、数年単位で販売計画を立てることも。
特に新人のEC担当者ならば、これまで担当したことがないWEBマーケティングや商品知識などを新たに身に付ける必要もあるでしょう。
こうした背景からも分かるように、ECサイト運営は継続的な努力が必要な業務。努力が苦手な人にとっては辛いと感じる瞬間も多いかもしれません。
デジタルが苦手な人
デジタルに苦手意識がある人も、ECサイト運営に向いていないかもしれません。
ECは言わずもがな、インターネット上でモノ・サービスをやり取りするのが前提。デジタルなくしてECサイト運営は成り立ちません。
普段はアナログ派で、パソコン操作にも不慣れ。スマホも電話やメールだけで、他の機能やアプリはほとんど使えないという人は、仕事に慣れるまで時間がかかるでしょう。
ECサイト運営に必要な知識・スキル
ECサイト運営の業務を踏まえて、ここではEC担当者に必要な知識・スキルを3つ紹介します。
- パソコン・ITスキル
- WEBマーケティングスキル
- 販売商品に関する知識
パソコン・ITスキル
ECサイト運営では、最低限のパソコン操作およびIT関連の知識とスキルが必要です。
具体例を挙げると、以下の通り。
- 業務に支障が出ない程度のタイピングスキル
- 自社で運用中の業務システムの使用方法
- プログラミングスキル:HTML/CSS/JavaScriptなど
- WEBデザインスキル:UI/UXの知識・WEBデザインソフトの操作スキルなど
- ASPカートやECプラットフォームに関する知識
導入しているハードウェア・ソフトウェアは、企業によって異なります。
ECサイト運営を行う上では、あらかじめ必要なIT知識・スキルを把握しておくべきでしょう。
WEBマーケティングスキル
ECサイト運営におけるWEBマーケティングは、非常に重要な存在です。
WEBマーケティングはECサイトの集客力を上げるだけでなく、ブランドイメージの向上やコスト削減などにもつながります。
WEBマーケティングスキルの具体例は、以下の通り。
- WEB広告運用:リスティング広告・SNS広告・動画広告など
- SNSマーケティングの知識
- SEO対策(検索エンジン最適化)
- 各種マーケティングツールの使用経験
これらのWEBマーケティングスキルも、企業によって求められるものはさまざま。知識として覚えるだけでなく、実際の業務を通じて身に付ける必要があります。
販売商品に関する知識
自社の販売商品に関する知識が豊富だと、ECサイト運営を円滑に行えます。
例えばアフターサポートの業務では、購入した商品に対する問い合わせがあった際、商品知識があれば迅速かつ丁寧な対応が可能になるでしょう。
またECサイトで商品情報を登録する際、商品知識や実際に使った経験があれば、商品の魅力や注意点などを分かりやすく伝えられるはずです。
さらに商品の強みや弱みを洗い出して、改善提案や商品企画にもつなげられます。
ECサイト運営の向き不向きを把握しよう
ECサイト運営に向いている人・向いていない人の特徴から、ECサイト運営の仕事内容や必要なスキルについて解説しました。
向いている人の特徴に1つでも多く当てはまれば、ECサイト運営の楽しさに気づき、やりがいを持って働けるでしょう。
一方で、今は向いていないと感じても、業務への理解や仕事に対する向き合い方によって、充実した仕事に変わることもあります。
新人のEC担当者は、初めてのことばかりで不安も多いはず。紹介した内容を参考に向き不向きを把握し、適性を見極めてみてください。
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