雪印ビーンスターク株式会社(ウェルネス事業部)

「賞味期限別」在庫管理の最適化に欠かせない「テクノロジー×人力」

「賞味期限別」在庫管理の最適化に欠かせない「テクノロジー×人力」
雪印ビーンスターク株式会社(ウェルネス事業部)

雪印ビーンスターク株式会社(ウェルネス事業部)
「TS-BASE 物流」物流センター 雪印ビーンスターク株式会社物流担当者

「赤ちゃんとお母さんをはじめ、家族の健康といきいきしたくらしをサポートします。」という理念のもと、高品質な関連商品の提供を行っている。同社公式通販サイトでは、小売店で提供しているお馴染みの商品にプラスしてオンラインだからこそできる企画や、お客さまのご要望にお応えする施策を実施している。

特定年齢層向け食品の提供を行う「雪印ビーンスターク株式会社」の通販物流業務は、「TS-BASE 物流」が行っている。同社の公式通販サイトは、「EC・物流のあらゆる問題をワンストップで解決するサービス『TS-BASE(ティーエス・ベース)』」のソリューションを組合せて運営されている。取扱商品数が多い同社通販サイトの物流は、どのように行われているのか。「TS-BASE 物流」にフォーカスを当てて、特長をご紹介する。

商品数豊富な通販物流を担う「TS-BASE 物流」

雪印ビーンスターク株式会社は、ユーザービリティ向上手段の一つとして公式通販サイトを開設した。運営全般を「TS-BASE」とタッグを組んで行い、オンラインならではの企画を実行し、お客さまへの良質な体験を創出している。

このサイト内で販売されている商品の物流を担当しているのが、「TS-BASE 物流の物流センター」だ。同社商品の人気理由の一つに「多種類の良質商品」がある。そのため、在庫管理されている商品数はとても多い。TS-BASE 物流では、これらの魅力的な商品の入庫・保管や、公式通販サイトを介して入る「一般のお客さま」からの注文を出荷するまでの工程を担っている。

出荷数は、多い日で300件近くある。注文の出荷準備は、物流センタースタッフが午前中内数時間で完了させるのが通例だ。センター人員の約3割が出荷スキームを熟知しており、突発的な理由による人員増減に対応できる仕組みを構築して運営されている。

では、どのような工程で出荷業務が実施されているのだろうか。TS-BASE 物流の特長「スピーディーで正確な物流サービスの提供」には、「テクノロジーと人力を融合した業務フロー」がポイントになっていることが分かった。

通販商品の受注~出荷までの流れ

TS-BASE 物流の物流センターで実施している、雪印ビーンスターク株式会社の通販物流「受注~出荷」の流れを紹介する。

同センターでは、事務局(受注業務は『TS-BASE 事務局』が行っている)から注文データを受領後、出荷作業がスタートする。以下の3工程を通して、安全かつ正確な出荷業務が実施されている。

  ➀使用帳票(ピッキングリスト)の準備
  ②出荷準備(トータルピッキング・個別ピッキング・検品・梱包)
  ③出荷前チェック

➀使用帳票の準備

注釈:注文単位でセットする必要帳票イメージ。送り状は「送り状発行CSV」を出力して、各配送会社が提供する送り状発行システムに連携して出力する仕組みになっている。

「出荷指示書」「納品明細書」「送り状」を、各システムから出力する。用意した各帳票と注文番号のハンディ照合を実施後、注文単位で保管をしていく。重ねて「トータルピッキングリスト」を出力し、次の工程へと進む。

②出荷準備(トータルピッキング・個別ピッキング・検品・梱包)

「トータルピッキングリスト」を元に、在庫保管棚から全商品のピッキングを行う。次に、出荷指示書をもとに、注文単位の「個別ピッキング」を行う。その後、検品担当者がダブルチェックを実施。「出荷指示書」記載の内容と、実商品の「商品コード」を照合していく。 

この工程時に、必ず「残数照合」も行っている。これは、個別ピッキング終了後に「残数ゼロ」になる数量なのかを確認する作業で、トータルピッキング作業が正確に実施されたのかをダブルチェックするものだ。

その後、梱包作業へと移行する。「箱詰め」「出荷明細書の同梱」「送り状の貼り付け」「テープ貼り」などの一連作業を、誤出荷防止対策として1注文単位で実施する。その他にも、送り状と出荷明細書の「ハンディ照合」を実施して貼り付けミス防止に努めるなど、複数のテレコ出荷対策を組み合わせたチェック体制を築いている。

③出荷前チェック

全注文の出荷準備完了後、保管していた「出荷指示書」と梱包数(個口数含む)の確認を行う。当日出荷分の全照合完了後、運送会社へ引き渡す。

食品ならではの「賞味期限」への対策

食品には「賞味期限」が設定されている。雪印ビーンスターク株式会社の商品は「出荷日から表記賞味期限日までの期間が100日以上ある在庫品」を出荷対象商品としている。では、100日を切っている商品はどのように区別しているのだろうか。その方法は、「商品入庫・保管のルール」と「システムの力」を併用した、TS-BASE 物流の徹底した管理体制に答えがあった。

「商品入荷・保管のルール」

TS-BASE 物流では、同社商品が入荷した際、「商品1個単位の賞味期限表記の確認」を徹底している。まれに商品の入荷順と賞味期限が一致しない場合もあるため、必ず商品の「賞味期限単位」で入庫・在庫管理が行えるルールを設定して運用をしている。

「TS-BASE 受発注」のシステムを活用した管理

注釈:特定の条件を設定することで、条件外の在庫を分かりやすく見える化。

賞味期限単位の管理に「TS-BASE 受発注」は有用だ。TS-BASE 受発注とは、受注から出荷(在庫管理)までを包括的に管理するシステムだ。同システムには、「使用期限」という機能がある。これは、特定条件(本事例内は賞味期限)を紐付け登録することで、条件ごとの在庫管理が可能になる機能だ。

そして受注後のピッキングも、賞味期限が短い商品を優先して行われている。これは、TS-BASE 受発注の在庫データに、倉庫内の「棚番」の紐付けが可能だからだ。登録されている賞味期限をピッキングリストへ自動反映することで、条件に合う在庫品を優先し、条件外の在庫品を除外するスムーズな業務アレンジを自動で行うことができる。


TS-BASE 物流では、注文内に同商品が複数個ある場合、賞味期限をそろえて出荷をしている。また、お客さまのご希望があれば、在庫品の中から賞味期限が最長の商品を選んで出荷するなど、細かな希望にも柔軟な対応をしている。これらは、テクノロジーと人力を活用した業務フローと、徹底した管理体制が存在し、お客さまの喜ぶ顔を引き出したいセンターメンバーの思いがあっての対応だ。これらは、TS-BASE 物流だからこそなせる業の一つだといえるだろう。

 【参考リンク】
TS-BASE 事務局 https://www.ts-base.net/service6
TS-BASE 受発注 https://ts-base.jp/


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